- PCの寿命を延ばせる
まだ使えるPCを手放さずに活用できる。 - 選択肢が分かる
Windows 11移行、Linux導入、オフライン活用など多様な方法を比較できる。 - 安全に使い続けられる
セキュリティリスクを抑えてWindows 10を使う方法が分かる。
2025年10月14日以降、MicrosoftはWindows 10のサポートを終了します。深刻なセキュリティ問題が発生した場合には例外的に更新が提供される可能性はありますが、基本的にはWindows XPやWindows 7のようにサポートが終了します。
しかし、パフォーマンスに問題がなく、まだ十分に使えるPCを単にOSの更新ができないという理由で買い替えるのはもったいないですよね。
そこで今回は、Windows 10のサポート終了後も古いPCを活用するための方法を紹介します。
方法1:延長サポートを購入する
- Microsoftの延長セキュリティ更新(ESU)を購入可能
- 1年間の延長で約30ドル(約4,500円)
- Windows 11搭載の新しいPCを購入するまでの時間を稼げる
「すぐに対応する時間がない」「とりあえず1年延長したい」という場合、Microsoftの有料延長サポートを利用するのも手です。
「2024年秋に発表された情報」によると、1年間のセキュリティ更新を約30ドルで購入可能です。ただし、これはあくまで一時しのぎなので、長期的な解決策を考える必要があります。
方法2:非対応PCにWindows 11を強制インストール
- システム要件を無視してWindows 11をインストール可能
- セキュリティ面では完全ではないが、Windows 10を使い続けるよりは安全
- 専用ツール「Rufus」を使えば簡単にセットアップ可能
Windows 11の公式要件を満たしていないPCでも、手動でインストールする方法があります。Microsoftは推奨していませんが、Windows 10のサポート終了後にそのまま使い続けるよりはセキュリティ的にマシです。
インストール手順
- 必要なものを用意する
- Windows 11のISOファイル(Microsoft公式サイトからダウンロード)
- Rufus(USBブートディスク作成ツール:ここからダウンロード)
- 16GB以上のUSBメモリ
- RufusでブータブルUSBを作成
- USBメモリをPCに接続し、Rufusを起動
- Windows 11のISOファイルを選択
- 「4GB RAM、Secure Boot、TPM 2.0の要件を削除」を選択
- 書き込みを開始
- Windows 11をインストール
- 作成したUSBメモリを使ってPCを起動
- 画面の指示に従いセットアップを進める
- 既存のファイルやアプリを引き継ぐか、新規インストールを選択
方法3:Linuxに乗り換える
- Windowsの代替OSとして無料で利用可能
- Linux Mintなら初心者でも扱いやすい
- 最新のセキュリティ更新を継続的に受けられる
Windowsにこだわらず、思い切ってLinuxに移行するのも選択肢の一つです。最近ではLinux Mintが初心者向けとして人気で、Windowsに近い操作感で使えます。
Linux Mintのインストール手順
- ISOファイルのダウンロード
- 「Linux Mintの公式サイト」から最新のISOファイルをダウンロード
- 「Balena Etcher」などのツールでUSBメモリに書き込む
- インストール
- USBメモリからPCを起動
- 画面の指示に従いインストールを進める
- 「マルチメディアコーデックをインストール」にチェックを入れる
- 初期設定
- グラフィックドライバを更新
- 必要なソフトウェアをインストール
- 日本語環境を整える
方法4:Windows 10をそのまま使い続ける(リスク管理)
Windows 10のまま使用し続ける場合、以下の対策が重要になります。
使い続けるために必要な対策
- ソフトウェアの更新
- ブラウザやメールソフトなどは最新バージョンを維持
- サードパーティのセキュリティソフトを導入
- オンライン活動の注意
- 信頼できないサイトにはアクセスしない
- 不審なメールや添付ファイルは開かない
- 二段階認証の活用
- 重要なアカウントはスマホで二段階認証を設定
- ファイアウォールの導入
- GlassWireやSafing Portmasterで不審な通信をブロック
- バックアップの徹底
- 定期的にデータを外付けHDDやクラウドに保存
- 常時接続せず、必要な時だけバックアップメディアを接続
Windows 10の最適化 – 少しでも長く使うために

Windows 10のサポートが終了しても、PCのパフォーマンスを最適化することで、より快適に長く使い続けることができます。以下の方法を試してみましょう。
不要なアプリやサービスを削減
- 「設定」→「アプリ」 から不要なソフトウェアをアンインストール
- スタートアッププログラム を最小限に抑える(タスクマネージャー → スタートアップ)
- Windowsの バックグラウンドサービス を見直し、不要なものを停止

ディスクの整理と最適化
- ディスククリーンアップ を実行(Cドライブを右クリック → プロパティ → ディスクのクリーンアップ)
- 不要なファイルを削除(一時ファイル、古いダウンロードファイルなど)
- SSDならTrim、HDDならデフラグ を定期的に実施

軽量ブラウザ・軽量ソフトの利用
- Google Chromeよりも BraveやFirefox などの軽量ブラウザを使用
- Officeソフトは Microsoft 365ではなくLibreOffice を検討
これらの最適化を行えば、Windows 10のままでも快適に使い続けられる可能性があります。
中古PCを活用するという選択肢

古いPCの買い替えを検討しているなら、中古PCの購入・活用 も視野に入れてみましょう。
中古PCのメリット
- コストが安い(新品の半額以下で買えることも)
- 法人向けの高性能モデルが狙い目(耐久性が高く、長持ちしやすい)
- SSD換装やメモリ増設でさらに快適に
中古PCの選び方
- CPUはCore i5以上(第6世代以降が理想)
- メモリは最低8GB、できれば16GB
- SSD搭載モデルがベスト(HDDの場合は交換推奨)
- Windows 11対応モデルなら長期的に使える
最近では Amazonや楽天、メルカリ でも高品質な中古PCが手に入ります。新品にこだわらず、賢く活用しましょう。
中古PCは各リンクから探せます
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Chromebook化で再活用 – CloudReady/Flexの導入

Windowsのサポート終了後も、PCを軽量OSのChromebook に変換して再利用する方法があります。
Chromebook化のメリット
- 軽量で動作が速い(古いPCでもサクサク動く)
- Google Chromeベースなので操作がシンプル
- セキュリティ更新が継続的に提供される
CloudReady / ChromeOS Flexの導入手順
- CloudReady(旧版)またはChromeOS Flex(最新版)をダウンロード
- USBメモリを作成(GoogleのChromebook Recovery Utilityを使用)
- USBから起動し、インストールを実行
- Googleアカウントでログインし、設定を完了
古いPCがChromeOSとして生まれ変わり、ネット閲覧や動画視聴、文書作成に活用できます。
その他の活用方法
- ホームサーバーにする
- ファイル共有、メディアサーバー、バックアップ用PCとして活用
- オフライン専用PCにする
- ネットに接続せず、特定の作業専用として使用(動画編集、音楽制作など)
- ゲーム専用PCとして活用
- ネット接続なしでオフラインゲームをプレイ
- 新しいPCからゲームを転送して遊ぶ
まとめ
Windows 10のサポート終了後も、PCを活用する方法はさまざまです。
🔹 とりあえず1年延命したい → Microsoftの延長サポートを購入
🔹 Windows 11を強制インストール → Rufusを使う
🔹 思い切ってLinuxへ移行 → Linux Mintを試す
🔹 Windows 10を使い続ける → セキュリティ対策を万全に
🔹 PCを別用途で活用 → ホームサーバーやオフライン専用機として使う
あなたの状況に合った方法を選び、大切なPCを最大限活用しましょう!

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