Steamがゲーム内広告を制限!『広告視聴でプレイ継続』は禁止へ

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「ユーザー体験を守る一方で、開発者の創造性が試される分岐点」

こんにちは!俺しらべのおれごです。

Valveが、『Steamworks ドキュメンテーション』にてSteam上のゲーム開発者向けに新たな広告ガイドラインを発表しました。

モバイルゲームでよく見られる「広告を見ないと進めない」仕組みを排除し、PCゲームならではの没入感と快適なプレイ体験を守る狙いです。しかし、禁止される広告はこれだけにとどまりません。本記事では、新ポリシーの詳細や業界への影響について解説します。

目次

 Valveが新方針を発表

  • 新方針のポイント
    • Valveが「Steamworks」の開発者向けドキュメントに広告ポリシーを追加。
    • ゲーム内広告を収益モデルとして禁止する方針を明文化。
    • 他のプラットフォーム(特にモバイル)で横行する「広告視聴強制」を未然に防ぐ措置。


Valveは、『Steamworks ドキュメンテーション』にてSteam上のゲーム開発者向けに新たな広告ガイドラインを発表しました。

この中で特に注目されているのが、「ゲームプレイを妨げる広告モデルの禁止」です。モバイルゲームでよく見られる「広告を見ないと先に進めない」といった設計を排除し、PCゲームの体験を守る意図が明確に示されています。

許可される広告・プロモーション

  • 許可される広告
    • 商品のプロダクトプレイスメント
      • 例: レースゲームの車両に実在のスポンサーロゴを掲載。
      • ゲームの世界観に合致し、邪魔にならない範囲で許可。
    • クロスプロモーション
      • 他タイトルやコンテンツの宣伝は可能。
      • ただし「Steamページへの掲載権を販売」は禁止。
    • 外部広告キャンペーン
      • Steam外で展開し、ストアページへ誘導する広告はOK。


Valveは、ゲーム内広告の全面禁止ではなく「適切な表現」に限って許可します。

例えば、レースゲームに実在の自動車メーカーのロゴを入れるプロダクトプレイスメントは、没入感を損なわないとして認められています。

また、外部の広告でSteamページへのアクセスを促すことも問題ありませんが、開発者から掲載料を取るような行為は厳禁とされています。

禁止対象となる広告モデル

  • 禁止となる広告
    • ゲームプレイを阻害する広告
      • 例: 「広告を視聴しないとプレイ不能」「パワーアップに広告必須」。
    • 広告視聴と報酬の連動
      • 通貨やアイテム獲得のために広告を強制する仕組みも禁止。


Valveが特に問題視するのは「プレイヤーの自由を奪う広告」です。

たとえ報酬が得られる場合でも、広告視聴を必須条件とする設計は一切認められません。これにより、モバイルゲームで蔓延する「広告漬け」のビジネスモデルがSteamに流入するリスクを遮断しています。

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Valveのポリシー背景と過去の規制事例

  • 注目ポイント
    • Steamのコンテンツ審査は基本的に緩いが、特定の分野では厳格。
    • 過去にNFT・仮想通貨関連ゲームを禁止。
    • 生成AI使用のゲームには開示義務を課す。


Valveは「Steamを健全なPCゲームのプラットフォームに保つ」というビジョンを一貫して示しています。

NFTや仮想通貨を利用したゲームを排除したほか、生成AIの使用については透明性を求めるなど、技術的な倫理問題にも積極的に対処。今回の広告規制も、ユーザー体験を最優先する姿勢の表れです。

 業界とユーザーへの影響

  • 注目ポイント
    • プレイヤー側: ストレスフリーなゲーム体験が維持される。
    • 開発者側: 収益モデルの多様化が制限されるが、品質向上が期待。


この規制により、プレイヤーは「広告に邪魔されない環境」を享受できます。

一方、開発者は広告依存の収益化が難しくなるものの、代わりにゲームの質や課金モデルの工夫で差別化を図る必要性が高まります。結果として、Steam全体のコンテンツレベル向上につながる可能性も。

俺しらべ的見解

プレイヤー視点』:歓迎すべき変化

  • プレイヤーのメリット
    • 「広告で中断されるストレス」からの解放は、PCゲームの没入感を維持する上でかなり重要。
    • Steamが「モバイルとは違う価値」を打ち出すことで、ユーザーのプラットフォームへの信頼が向上。
  • デメリット
    • 広告モデル禁止が逆に「高額な課金アイテム」の増加につながる可能性あり。

開発者視点』:課題と機会の両面

  • 課題
    • 特にインディー開発者にとって、広告収入に依存しない収益化の難易度が上がる可能性。
    • 既存のモバイル向けビジネスモデルをPCに移植する際の障壁に。
  • 機会
    • サブスクリプションやDLC、クラウドファンディングなど、「コンテンツ本位」の収益化が促進される可能性。
    • ゲームデザインそのもののクオリティ向上が、差別化のカギになる。

業界全体』:Steamの影響力を再確認

  • トレンドの先取り
    • Valveは過去にNFT禁止やAI開示義務化でも先手を打っており、「倫理的ガバナンス」 で他プラットフォームをリード。
    • この方針がEpic Games StoreやGOGなどにも波及すれば、業界の広告規格が変容する可能性も。
  • モバイル市場との対比
    • 「広告漬け」モバイルゲームへのアンチテーゼとして、PCゲームの優位性を強調する戦略的措置と分析。

全体を通しての懸念点

  • 「プロダクトプレイスメント」の線引き
    • 例外的に許可される広告表現が、将来的に過剰にならないか注視が必要か。
    • 「レースゲームのスポンサー広告」が「シューティングゲームの銃器ブランド広告」に拡大解釈されないか。
  • 開発者の反発
    • 収益機会の制限に対し、特に小規模スタジオから不満が噴出する可能性。

結論

Valveの新ポリシーは、PCゲームの「プレイヤーファースト」文化を堅持するための明確なメッセージです。

モバイル市場とは一線を画すことで、Steamのブランド価値とユーザー信頼をさらに高める戦略と言えるでしょう。

ここまで読んでくれてありがとうございました!

ではまた別の記事で会いましょう~!

参考

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この記事を書いた人

小学生の頃に『ポトリス』でPCゲームデビュー、2005年には『スペシャルフォース』でFPSにドハマり。PCを自作しながら様々なゲームをプレイし続け、気づけばFPS歴は20年目、格ゲーは11年目に突入。ゲーミングデバイス、周辺機器大好き。読者ファーストをモットーにブログを執筆中。

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