PCゲーマーなら必ずこだわるゲーミングマウス。そのゲーミングマウスの宣伝として必ず目にするのが、“○○センサー搭載”という謳い文句。
正直な話、センサーがどうのこうの言われてもピンと来ませんよね。その中でも、ロジクールが提案する『HEROセンサー』を見たことないですか?
実はこれ、かなり秀逸なセンサーなんです・・・。
本記事では、ロジクール製ゲーミングマウスの搭載されている『HEROセンサー』の解説を書いていきます!
最後まで読めば、ロジクール製のゲーミングマウスの新たな魅力を知れるし、少しでもセンサーに詳しくなる事でゲーミングマウスに対して新たな視点が得られますよ。
Logicool Gの「HEROセンサー」とは?

名称と由来
HEROの意味: High Efficiency Rating Optical の略。
日本では2017年に発売開始
日本では2017年にHEROセンサーが登場。当時は「G603」に初搭載されました。同時に、「POWERPLAY Wireless Charging System」も発売が開始されました。
2025年時点のHEROセンサーの歴史
2017年~2019年:初代HEROセンサー
2019年~2020年:HEROセンサー 16K(最高解像度が16,000DPIに対応)
2020年~2024年:HEROセンサー 25K(最高解像度が25,000DPIに対応)
–ここまではソフトウェアアップデートに対応–
そして新たに2024年~、最高44,000DPIに対応した『HERO 2 センサー』が登場。
搭載マウスは、「PRO X SUPERLIGHT 2」と「PRO X SUPERLIGHT 2 DEX」。※2025年1月時点

初代HEROセンサー開発の性能基準

ロジクールは、ゲーム用途を重きに置いたセンサーを開発する際に、“最低22個の指標”を置いていると言います。その中でも、ユーザーが知覚できる以下の4つを最重要視しています。
センサー開発に特に重要視される4つの項目
- 正確さ(加速)
マウスの移動速度に関係なくカーソルが正確に動く能力を自社の最低基準を下回らないように。 - 最高速
ローセンシ設定のプロFPSプレイヤーを参考に、毎秒7.6m、インチ換算で300IPSを最低ラインに。これは通常のローセンシプレイヤーが求める速度を大きく超えた値。 - スムージング
マウスの直線補正は遅延を発生させる技術なため排除。他社製センサーで問題となる遅延(最大60ms)を避け、0に近い設計を採用。 - リップル
カーソルの軌道が上下に変動しないよう、トラッキング偏差を1000分の1以下に抑制。
以上の4つが、特にロジクールがこだわっている部分だと言います。

PixArtとの共同開発は辞めた
『PixArt製センサーでは、直線補正を完全には無効化できない』
2017年頃は、PixArt製センサーを使用するにあたりスムージングを排除する事は不可能でした。それなのに、ロジクールのHEROセンサーはスムージングの排除に成功しています。
その理由は、PixArtとの共同開発を辞め、別のベンダー(非公表)を使っている事が理由のようです。
Logitech Gの哲学と開発方針

開発スタンス
- 既存の技術の改良ではなく、明確な目標を設定して新技術を投入。
- 効率と性能の両立を重視し、ゲームプレイの実用性を追求。
Logitech Gの製品開発は常に「性能と効率」の両立を追求。HEROセンサーはその代表例であり、最高のワイヤレス体験をリーズナブルな価格で提供することを目指す。
競合との違い
他社製センサーが性能向上に重点を置く一方、ロジクールのHEROセンサーは効率性を大幅に改善。HEROセンサーは、単なる一時的な進化ではなく、次世代技術のスタンダードとして位置付けられる存在に。
おわりに
ここまで読んでくれたあなたには、HEROセンサーの輪郭が掴めたかと思います。ロジクールは高価なゲーミングマウスではありますが、それにはクオリティが担保されているという理由がありました。
HEROセンサーは、高性能とコストパフォーマンスを兼ね備えた、ゲーマーにとって魅力的な選択肢です。ロジクールの技術革新は、今後もゲーミングデバイス市場に大きな影響を与えると期待されますね!
ロジクールのマウスが少しでも気になったら要チェックですよ!ちなみに、私は『G502X PULS』を愛用しています。レビューもしているので、そちらの記事も読んでくれたらうれしいです!
それではまた別の記事で会いましょう!


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